もへちゃん先生の学級通信

一日お疲れ様です。もへちゃんクラスの1人になって、ちょっとホッとできる学級通信を読んでみませんか?

『学び合い』の考え方の授業にとりくむと、「参りました」と感じることが増え、それが嬉しくなります

 最近、深夜アニメやNHKのドラマで「おぉ、これって通信のネタに使える」と感じたことが2つありました。いわゆる「時事ネタ」です。

 時事ネタですので、アニメが終わってしまったり、ドラマが終わってしまうと、ネタの持つ力がダウンします。 

 大事にとっていたのですが、発行する機会がなさそうなので、記録に残すという意味でブログに書いておくことにしました。

 ということで今回紹介する通信は、まだ未発行ですので、「これは使える」と感じた方はどうぞお使いください(笑)

参りました

 長く先生をしていると、私より教え方が上手な生徒に出会います。『学び合い』の考え方で授業するようになって、そのことにより多く気づくようになりました。

 例えば10÷xを分数の形に表す際、

f:id:toshioh:20191111204947j:plain
f:id:toshioh:20191111205004j:plain

のどちらなのか悩む子がいます。

  正解は

f:id:toshioh:20191111205004j:plain

です。

 

 私が教える場合は

「10÷2を考えてみて。答えは?」

「5」

「そう5やね。でも暗算で答えを出すんじゃなく、分数で答えを出すとしたら

f:id:toshioh:20191111205446j:plain
f:id:toshioh:20191111205558j:plain

のどちらかな?」

「そう、2が下・分母に来て、10が上・分子に来るのが正解。だから最初の問題もxが分母で、10が分子に来るわけ」

って感じです。

 

 数年前、中1の数学の授業で、Aくんがこの問題を友だちに

「ガチャガチャしたことある。あんなふうに10とxを回すといいとよ~」

と教えてました。

f:id:toshioh:20191111210618j:plain

 教えてもらった子は

「あぁわかったぁ」

と喜んでいました。
 参りました。

 

 つい最近も「参ったなぁ」と感じたことがありました。
 今回は授業ではなく「この音とまれ」というアニメ(和楽器の1つ・箏をテーマとした学園アニメ)です。
 その15話「きづき」で、箏曲(そうきょく)部に入っている愛(ちか)と3人の友だちが、「夏休みの宿題が終わってなければ学祭に出してもらえない」と言われ、宿題を終わらせるために、勉強のできる親友・高岡の家で合宿をします。
 しばらくすると4人は数学の方程式でつまずき

f:id:toshioh:20191111210824p:plain

「つかxだのyだの!こいつら正体隠しすぎじゃねぇ?もっと堂々と生きろよ!テレ屋か!」 「俺らそこまでおめーに興味ねぇかんな!」

と文句を言い出しました。

 すると高岡くんは

f:id:toshioh:20191111210942p:plain

「お前らはxとかyとかのことあっさり見捨てんだな…」 「生まれながらに強制的に自分の正体伏せられて、誰からも本当の自分見てもらえねぇ孤独なこいつらを…お前らは知るか!ってあっさり見捨てんだな?かわいそーに…」

と愛たちの心に訴えました。

f:id:toshioh:20191111211038p:plain

「生まれながらに…」 「孤独…」 「x子…!y男…!」 「俺らが悪かった…!お前をもう一人にしねぇぜ!」

 愛たちは中学時代ケンカに明け暮れる毎日でした。しかしその分、仲間を思いやる気持ちが強かったから、この言葉は彼らの心に響きました。
 そして

f:id:toshioh:20191111211200p:plain

「x子、y男、俺はお前をあきらめない!」

と勉強し始めたのです。

 私は授業中に「仲間を誰1人見捨てるなよ」と何度も言います。だから愛たちの「俺はお前をあきらめない」という台詞にビビッと惹かれました。

f:id:toshioh:20191111211427p:plain

「てっちゃん先生!この x を孤独から救う方法を教えてくれ!」

 「専門家の説明はわからない」というのは多くの人が経験していると思います。残念ながら学校の授業でもこれは当てはまります。
 先生の説明を全ての子がわかっているなら、みんな100点です。しかし現実は違います。わかっている子は半分いるでしょうか?

 もっと少ないかもしれません。
 また全ての子が意欲満々で授業をうけているでしょうか?

 残念ながらそうではありません。

 Aくんや高岡くんのような子がいると私は「参りました」と感じます。
 ラッキーなことに『学び合い』の考え方で行う授業は、Aくんや高岡くんのような子が活躍しやすい授業です。
 私が「参りました」と言う回数が多ければ多いほど、子どもたちの表現力が伸び、子どもたちのつながりができているのだと思うと、もっともっと「参りました」を言いたくなります(^^)

 

 アニメ「この音とまれ」を通信に出すよりも、もっと素敵な読み物があると言われる方もいらっしゃいます。二宮金次郎の話とか?晋の車胤(しゃいん)の「蛍雪」の話とか?

 でも道徳の教科書のような文章を読む子が半分いるでしょうか?

 授業と同じですね。

 そして私は、学力の高い子だけが読む通信では満足できません。

 だから、子どもの現状にピタッとはまって、多くの子が共感できるそんな通信を書きたいと思います。