もへちゃん先生の学級通信

一日お疲れ様です。もへちゃんクラスの1人になって、ちょっとホッとできる学級通信を読んでみませんか?

ドラマティックな生徒会活動

  前々回のブログ「「手を洗え」と指示するのではなく、自発的に洗いたくなる話 - もへちゃん先生の学級通信」で、

「こらぁ、手を洗わんか~」と先生が怒鳴るのではなく、保健委員会等で保健委員長がゼンメルバイスを語りながら「手を洗いましょう」と訴える。そんな学校って素敵と思いませんか?

と書きました。

 私はこんな学校を作ることは可能だと思っています。

 それは、生徒会担当をすることが多く、それ故に素敵な生徒会役員の子たちに出会ってきたからです。

 そこで今回は、多くの学校で今でも問題になっているであろう差別発言に対して、真っ向からとりくんだ子どもたちについて書いた通信を紹介します。

ある生徒会の話

 以前勤務した学校での話です。

 生徒会役員選挙が終わり、新生徒会の役員たちは生徒総会で提案する新しい生徒会スローガンについて熱く話し合いました。
 そしてできた新しいスローガンは「信友~本音でつながる絆~」。
 これには、

  • お互いが本当の気持ちをぶつけあうことができるような信頼関係で結ばれた学校にしたい、
  • 1人ぼっちでいる人をなくしたい

という気持ちが込められていました。

 生徒会役員の人たちは、スローガンを達成するための新しい総会議案書作成に向け、希望に燃えていました。

 そんな時、しょうがい者を差別する発言がありました。

 今朝(この通信を発行した前日、差別発言がありました。そしてこの日の朝、臨時の集会を持ち、「その言葉は『人と人との関係を切る言葉』であるから使って欲しくない」という指導をしました)同様、その学校でも先生からの話がありました。


 私は、新生徒会役員の人たちに
「この先、ずっと人を差別する発言があったら、こうやって先生が話をしていくのだろうか?」
「その前に、あなたたち生徒自らが、『人を差別するような発言をやめよう』と思えるようにするためには?」
という問題点がまだあるってことを伝えました。


 彼らは考えに考えた末、まもなく予定していた生徒総会の場で、生徒会役員から全校生徒に話すことを決意しました。

 生徒総会当日、生徒会長は生徒会スローガンの説明をした後、こう切り出しました。

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生徒総会当日…イラストACより

「みなさん、今から話すことに対して、真剣に聞いて、真剣に考えて下さい。

 先日、この○○中学校で「しょうがい」を持っている人を差別する発言がありました。

 この言葉は、私たちが掲げたスローガン『信友~本音でつながる絆~』とは正反対の言葉で、この問題をほったらかしにしたまま、このスローガンを掲げても何の意味もないと私たちは考えました。

 だから、議案審議に入る前に、この言葉について話したいと思います。」

 この後、この言葉が実際に生徒の間でどのように使われているか、そしてその差別性を伝えました。

 さらにこの言葉を学校からなくしていくように自分の普段の言葉で訴えました。

 力強く訴える生徒会長の次に、3人の役員がそれぞれ自分の経験から考えたことを伝えました。

 最初の人は、

  • 小学生の時に、友人に対しこの言葉を発してしまったこと、
  • 今この言葉の重さを知り、謝りたいけど、相手は転校してしまい、とても後悔していること

を語りました。


 2人目は軽々しく意味も考えず使っていたけど、生徒会役員の1人としてとても情けなく思っていることを語りました。

 そして最後の1人はこう語りました。
「僕は中学生になって学校の授業でこの言葉について詳しく知って、言葉の重みを知りました。

 この言葉は言った人や言われた人とは関係のない人まで傷つける言葉です。

 この言葉が使われるということは、今の◯中にそれを許す雰囲気があるということです。

 僕も今までにこの言葉を使ったことがあります。でも、使ったことがあるからこそ、みなさんに伝えたいことがあります。

 僕はこの言葉の意味を知って、絶対にこの言葉は使いません。

 僕は正しく知ることで変われたと思います。だから、この言葉を使ったことがある人達もきっと変われます。

 僕たちが憎むべきことは使った人でなく、差別です。みんなで差別をこの◯中からなくしていきましょう。」

 3人の話の後、生徒会長が全生徒にこう呼びかけました。
「この3人は、今、変わったんです。このことをみんなの前で話してくれてうれしいです。

 差別は人間がつくったものだから、私たちの手でなくしていけるんです。

 みなさんは今までの話を聞いて、この言葉に対してどう思いましたか。その思いを発表できる人はどうか発表してください。」

 生徒会役員の人たちも私も、「誰か手を挙げてくれるだろうか」「熱く語った4人に対して、応えてくれる人は、いるだろうか」と固唾(かたず)をのんで待ちました。
※固唾…緊張して息を凝らしている時などに、口の中にたまる固まった唾のこと。事の成り行きを案じ、じっと見つめたりしている時、この固唾を飲み込むことから、そのような様子を表すようになった
 静かに聞き入っていた生徒の1人が手を挙げました。
「僕は小学校の時からずっと人権学習を受けてきたけど、真剣に差別のこととか考えていませんでした。でも、今はみんなで差別をなくしたいと思います。」

 続けて、1人また1人と手が上がりはじめました。もう感動です!生徒会役員の人たちの顔も晴れ晴れとしていました。
 そしてその人たちも自分の感じたことを話してくれました。

 するとこの時、問題になった「しょうがい」のある人を差別する言葉を言ったAさん当人が手をあげました。
「私は今までこの言葉を聞いても、聞き流していました。でも、それは間違っていると気付きました。これからはそんなことは言えない雰囲気をつくっていきたいです。」

 Aさんの発言も、全生徒が静かに聞きました。

 この代の生徒会役員は、次の年、新入生が、やはり「しょうがい」を持っている人に対する差別発言をした時に、学年集会で話して強く訴えました。


 1年生、2年生は、そんな3年生を

「正しいことを堂々と自信を持って話し、そして行動しているかっこいい先輩たち」

と感じました。


 私は、◯中の3年生のあなたたちだったら、同じようにとりくめたに違いないと思っています。
 いや、まだ卒業していないのだから、今でも下級生にその背中で語れます!


 下級生や同級生が人を差別するような言葉を使っている場面に出会ったとき、
「それっておかしくないか。俺はその言葉の意味を知ってから、絶対に使わんって決めたぞ。お前は意味を知ってて、それでも使いよるとか?それとも意味を知らんのか。知らんなら教えてやるぜ」
ってね。

 

 ねっ、素敵な生徒会役員たちでしょ?

 重要なのは、この子たちは、先生に言われたから、言われたとおりのことを集会で語ったのではなく、自ら考え行動したってことです。

 

 あのとき、生徒会役員たちは希望に満ちて、新スローガンをどうみんなに伝えるかを考えていました。

 そんなときに私は、「このまま提案しても、『絵に描いた餅』になる。なぜなら、人と人との関係を切る言葉(差別発言)が何度もあってるし、それを聞いた周りの人も知らぬふりをしているから」と冷や水を浴びせるような話をしました。

 

 でも彼らは、私の投げたボールを見事に打ち返しました(^^)

 

 私はきっかけをつくりましたが、どんなことを生徒総会で話すかについては、ほとんど生徒会役員たちで考えました。

 さらに、子どもたちは、自分たちの考えが独りよがりではないか、たくさんの先生からアドバイスももらっていました。

 そして生徒総会。

 全校生徒がどんな反応をするのか、役員たちも私も経験ありません。まさにシナリオなんてない生徒総会のやりとりでした。だからこそ生徒会役員も、私も、そして他の先生方も固唾を呑みました。

 そして、とてもとても素敵な時間を、学校にいる全員で共有できました。

紅葉の秋、校庭横の黄色に色づいたイチョウの実「ギンナン」を美味しくいただこう

 私が住む福岡でもそろそろ紅葉シーズンになりつつあります。

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佐賀県 環境芸術の森

 私が勤務してる学校の校庭横に並んでる10本ほどの銀杏並木も、黄色に色づいています。

 そして銀杏並木の中で、1本だけギンナンのなる木があります! 

 さて、以前、学校で収穫したヘチマをタワシにして、子どもにプレゼントした通信を紹介しました。

moheji.hatenadiary.jp

 私の次なる狙いはギンナンです(^^)

 どんな通信になったと思いますか?

 それは読んでのお楽しみ、紹介するのは2018年1月9日発行の通信です。

◯中産②

 昨日の後期後半の始業式で、校長先生がイチョウ並木の落ち葉をかたづけてくれている方の話をされました。
 秋、イチョウの葉がきれいな黄色に色付き、ハラハラと舞う時期に、私もそのおじさんのことが気になっていました。
 というのもその時期、◯中産第1弾「ヘチマたわし」に続いて、◯中産第2弾としてギンナンの採集をしていたからです(笑)
 12月の初め頃、1日の仕事が終わって、どっぷりと日の暮れた夜に体育館の明かりを頼りにギンナンを拾っていましたが、前夜かなりあったイチョウの落ち葉がきれいに片付いていました。
 数日後、またギンナンを拾いに外に出ると、やはりイチョウの落ち葉はほとんど見あたりません。
 なんでだろうと思っていました。
 校長先生によると「小中学生がイチョウの落ち葉で滑るとあぶないから」という理由で、片付けてくださっているとか。
 とっても素敵です(^^) あなたたちはたくさんの人に見守られているんですねぇ

 さて、私が採集したギンナンはどうなったでしょう?

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①採集したてのギンナンの実です。かなりにおいが強いです。動物に食べられないための進化の結果らしいです。

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②くさい実の中にギンナンが隠れています。今回はジップロックに入れて、手でもみもみして実と種を分離します。

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③左側に実の部分、右側にギンナン(すなわち種)の部分に分離しました。素手でやると人によっては、かぶれてしまうらしいです。

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④水洗いをして、いよいよ見慣れたギンナンになってきました。まだ殻がついてますが…

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⑤殻をとらなければ食べられません。中の実は茶碗蒸しとかに入ってます。ペンチとかで割ってもいいのですが、今回はもっと楽をしたいので、紙袋とレンジを使います。

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⑥1分30秒ほど加熱するとレンジの中でパンッパンッと破裂音がしました。けれど殻がまだ割れてないのが多かったので、さらに1分加熱。これが失敗につながるとは…

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⑦結局、採れた30粒ほどのギンナンのうち、半分くらいは割れませんでした。レンジで加熱する前に割れ目をつけておくのがコツだったらしいのですが、あとの祭りです(T_T)

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⑧熱を加えすぎたせいか、ほとんどのギンナンは「爆発」状態。本当はこの写真のようにきれいな形で食べられるはずだったのですが…。ギンナンの実はきれいな黄緑で、宝石の翡翠に例える人もいます。

 12月12日の夜に、学校でこの「ギンナン」割り作業をしました。できあがった熱々のギンナンの実には塩をふりかけ、残って作業していた3年の先生たちに味見をしてもらいました。
 破裂して、見た目は悪かったのですが、味は抜群!
 ◯中のイチョウになるギンナンはおいしいことがわかりました(^o^)
 野球部の◯◯先生が「拾われていたギンナンですか?」と声をかけてくれましたが、お裾分けするほどの量でもなかったので、心の中で「ごめんなさい」と言いました。
 来年はたくさん拾って、きれいに調理して、◯◯先生にも、そしてイチョウの落ち葉を片付けてくれているおじちゃんにもお裾分けしたいと思います(^^)

 

 今年の秋はいろんなことがあり、ギンナン拾いはしてません。なので野球部の◯◯先生にも、そして落ち葉を片付けてくれてるおじちゃんにもお礼ができてなくて残念です(T_T)

 それに100円ショップで「銀杏割り」なるものが売っていることも調査済みだったので、レンジでチンする前に、銀杏割りであらかじめ割れ目をつけておくって技の有用性を試せていません。

 あ~残念(T_T)

「手を洗え」と指示するのではなく、自発的に洗いたくなる話

 前回に引き続き、「これは使える」と感じた「時事ネタ」。

 今回は、NHKのよるドラ「決してマネしないでください」を見ていて、こんな由来をさりげなく語れたらと思ったネタです。

www.nhk.or.jp

 前回のブログで紹介した通信同様、まだ未発信ですので、使えると思った方、どうぞお使いください(^^)

たかが「手洗い」、されど「手洗い」

 NHKのドラマ「決してマネしないでください」は、科学好きで恋愛経験ゼロの主人公が、初めての恋に奮闘する愉快なラブコメディです。
 その第3話では、科学の力でワインを美味しくしたり、安い肉を高級肉同様の味にしたりして、好きな女性の気を惹くことに成功します。

 ふと、小学生だった頃、近所の大学生のお兄ちゃんが、「実験室で髪の毛から醤油を作って、豆腐にかけて食べてる」と言ったことを思い出しました。

 さて、ドラマでは実験の後、食べる前に手を洗わなきゃということになりました。

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 すると大学の先生が「今は小学生でも知っている『手を洗うと菌が落ちる』、これを広めるために命をかけた医者がいたんです」と話し始めました。

 目に見えない細菌のことがまだよく知られていなかった頃、ウィーン総合病院の産科医院長であるゼンメルヴァイスはある謎にとりくんでいました。
 並んで建つ第1産科と第2産科、この2つの病棟は産褥熱の死亡率で大きな差があったのです。

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第1病棟と第2病棟では産褥熱の死亡率に差が

患者「お願い、第1に絶対入れないで」
ゼンメルヴァイス「そう言われましても、設備も技術も同じですよ」
患者「第1に絶対入れないで、死んじゃう」

第1病棟に入ると死ぬという噂が広まり
「何なんだ。第1と第2、一体何が違うんだろう?」

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出入りしてる人間が違う

「そうか、わかったぞ。実習してる学生が違う。」

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医学生たちは頻繁に死体を解剖し、その後、服に血を付けたまま産科にやってくる。もしかして…

「もしかして死体を触ると、何か悪いものが手に付いて、それを妊婦にうつしてる?だとしたら患者を殺してるのは医者!手を洗わなくては!!」
 結果、第1病棟の死亡率は劇的に下がりました。そしてゼンメルヴァイスは英雄に…。

なりませんでした。

 

  他の医者たちから

「医者が原因の訳がない」
「医者は高貴なんだから汚れているわけないだろう」
と反対にあったのです。

「手を洗わなければ。検死中に怪我した医者も熱を出して死んだんだ。絶対に死体には悪いものがいるんだ」
 闘い続けたゼンメルヴァイスは、そして英雄に…。

なりませんでした。


ゼンメルヴァイス「手を洗ってくれ。洗うまでは誰も産院に入れないぞ」
院長「ゼンメルヴァイスくん、うるさい。君をこの病院から追放する」

「消毒で命が救えるのに、どうして手を洗わないんだよ」
 結果、彼は壊れてしまいます。偉業が認められたのはそれから数十年後のことでした。


 ドラマでは、ゼンメルヴァイスの話を聞いていたもう1人の大学の先生が「権威が、己を守ろうとして、新しい発見を潰した。悪しき慣例だな」とポツリ。
 主人公の掛田くんたち学生は「そんなことが…」「手、洗いましょう!」
 そして科学の力で美味しくなったワインやお肉を堪能しました。

 たかが「手を洗う」ですが、それを広めるのに命をかけた人がいたことを知ると「たかが」とは言えなくなりますよね。

 

 「こらぁ、手を洗えよ~」と指示する行為は、学校でよく見られます。そして子どもたちの多くは素直に洗ってくれます。

 ひと昔前のように、学校現場は「荒れ」てはいませんが、「言ってもどうせ変わらない」「やってもどうせ変わらない」というあきらめを育てているのではないかという疑いが、内閣府の調査から透けて見えます。

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内閣府若者白書特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~「うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組む」

 このブログでもこの調査については何度も触れてきましたが、「指示待ち人間」を教育の場で大量生産しているのかもしれません。

 だからこそ、手を洗う根拠を明らかにするのって大事だと思うのです。

 「こらぁ、手を洗わんか~」と先生が怒鳴るのではなく、保健委員会等で保健委員長がゼンメルバイスを語りながら「手を洗いましょう」と訴える。そんな学校って素敵と思いませんか?

 

 生徒会でとりくむには時間がかかりそうなら、私ならば通信等で子どもたちに根拠を明らかにします。

 そして、もしできるならば、通信を配るだけでなく、ドラマ「決してマネしないでください」の一部(第3話で、ゼンメルヴァイスについてのやりとりは約3分20秒)の動画を帰りの会等の「先生の話」で見せて、「手洗い、しようね」って話すかなー(^^)

 昼食前に「こらぁ、手を洗えよ~」と怒鳴るよりは、少しだけ指示待ち人間を減らすのに効果的かと思います。

 ちなみに、第3話の最初の部分、ワインをメガネ洗浄機で美味しくしたり、安くてかたい牛肉に蛋白質分解 酵素(肉を柔らかくするパウダーなんかが売ってるらしいです)とレンジで溶かした牛脂を注射して、アイロンで焼いて作る霜降りステーキなんかを見てから、ゼンメルヴァイスの「手洗い」まで含めると8分30秒です。

 たまにはそんな「先生の話」があってもいいと思いませんか?

『学び合い』の考え方の授業にとりくむと、「参りました」と感じることが増え、それが嬉しくなります

 最近、深夜アニメやNHKのドラマで「おぉ、これって通信のネタに使える」と感じたことが2つありました。いわゆる「時事ネタ」です。

 時事ネタですので、アニメが終わってしまったり、ドラマが終わってしまうと、ネタの持つ力がダウンします。 

 大事にとっていたのですが、発行する機会がなさそうなので、記録に残すという意味でブログに書いておくことにしました。

 ということで今回紹介する通信は、まだ未発行ですので、「これは使える」と感じた方はどうぞお使いください(笑)

参りました

 長く先生をしていると、私より教え方が上手な生徒に出会います。『学び合い』の考え方で授業するようになって、そのことにより多く気づくようになりました。

 例えば10÷xを分数の形に表す際、

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のどちらなのか悩む子がいます。

  正解は

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です。

 

 私が教える場合は

「10÷2を考えてみて。答えは?」

「5」

「そう5やね。でも暗算で答えを出すんじゃなく、分数で答えを出すとしたら

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のどちらかな?」

「そう、2が下・分母に来て、10が上・分子に来るのが正解。だから最初の問題もxが分母で、10が分子に来るわけ」

って感じです。

 

 数年前、中1の数学の授業で、Aくんがこの問題を友だちに

「ガチャガチャしたことある。あんなふうに10とxを回すといいとよ~」

と教えてました。

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 教えてもらった子は

「あぁわかったぁ」

と喜んでいました。
 参りました。

 

 つい最近も「参ったなぁ」と感じたことがありました。
 今回は授業ではなく「この音とまれ」というアニメ(和楽器の1つ・箏をテーマとした学園アニメ)です。
 その15話「きづき」で、箏曲(そうきょく)部に入っている愛(ちか)と3人の友だちが、「夏休みの宿題が終わってなければ学祭に出してもらえない」と言われ、宿題を終わらせるために、勉強のできる親友・高岡の家で合宿をします。
 しばらくすると4人は数学の方程式でつまずき

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「つかxだのyだの!こいつら正体隠しすぎじゃねぇ?もっと堂々と生きろよ!テレ屋か!」 「俺らそこまでおめーに興味ねぇかんな!」

と文句を言い出しました。

 すると高岡くんは

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「お前らはxとかyとかのことあっさり見捨てんだな…」 「生まれながらに強制的に自分の正体伏せられて、誰からも本当の自分見てもらえねぇ孤独なこいつらを…お前らは知るか!ってあっさり見捨てんだな?かわいそーに…」

と愛たちの心に訴えました。

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「生まれながらに…」 「孤独…」 「x子…!y男…!」 「俺らが悪かった…!お前をもう一人にしねぇぜ!」

 愛たちは中学時代ケンカに明け暮れる毎日でした。しかしその分、仲間を思いやる気持ちが強かったから、この言葉は彼らの心に響きました。
 そして

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「x子、y男、俺はお前をあきらめない!」

と勉強し始めたのです。

 私は授業中に「仲間を誰1人見捨てるなよ」と何度も言います。だから愛たちの「俺はお前をあきらめない」という台詞にビビッと惹かれました。

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「てっちゃん先生!この x を孤独から救う方法を教えてくれ!」

 「専門家の説明はわからない」というのは多くの人が経験していると思います。残念ながら学校の授業でもこれは当てはまります。
 先生の説明を全ての子がわかっているなら、みんな100点です。しかし現実は違います。わかっている子は半分いるでしょうか?

 もっと少ないかもしれません。
 また全ての子が意欲満々で授業をうけているでしょうか?

 残念ながらそうではありません。

 Aくんや高岡くんのような子がいると私は「参りました」と感じます。
 ラッキーなことに『学び合い』の考え方で行う授業は、Aくんや高岡くんのような子が活躍しやすい授業です。
 私が「参りました」と言う回数が多ければ多いほど、子どもたちの表現力が伸び、子どもたちのつながりができているのだと思うと、もっともっと「参りました」を言いたくなります(^^)

 

 アニメ「この音とまれ」を通信に出すよりも、もっと素敵な読み物があると言われる方もいらっしゃいます。二宮金次郎の話とか?晋の車胤(しゃいん)の「蛍雪」の話とか?

 でも道徳の教科書のような文章を読む子が半分いるでしょうか?

 授業と同じですね。

 そして私は、学力の高い子だけが読む通信では満足できません。

 だから、子どもの現状にピタッとはまって、多くの子が共感できるそんな通信を書きたいと思います。

意見が分かれる問題に慣れていない私が、真っ二つに分かれたくまモン問題に対して出した結論

 くまモン問題も3度目(^^)

 あまり長引かせては、読者の興味を保てません。なので実際の通信は3回目で一応終了しました。

 英語が苦手な私がふと感じた素朴な疑問なので「正解は◯◯だ」と結論がはっきり出ると思っていたのですが、思いもかけず「in」派と「on」派に意見が分かれました。

 私が担当している数学は、どちらかというと白黒はっきりさせる学問です。そんな数学担当の私が、意見の分かれたこの問題をどう決着したと思いますか?

 それは読んでのお楽しみ(^^)

 それでは2018年11月19日に中3宛てに発行した通信を紹介します。

三度(みたび) くまモン問題

 学年だよりミニ101号で問題提起した、下の画像の状態は「くまモン in くまモン」か「くまモン on くまモン」か 問題

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下にくまモンTシャツ、上にくまモンエプロン着用

 学年だよりミニ107号で決着かと思いきや、その後、翔◯さんから次のような意見をもらいました。

翔◯さん
Mr Moheji is wearing a Kumamon apron on a Kumamon T-shirt.
 くまモンのエプロンを伝えたい場合、「on」を使うのがいいと思います。また「on」には「着用」の意味があります。

 う~ん説得力ある!
 107号以降も「on」派の人からの反論や、「やっぱり『in』やろう」派の人の意見が続いていました。

 そこで私はもっとたくさんの人の意見を聞いてみようと、フェイスブックに次のように書き込みました。

 

 学年だよりミニでの問題提起が、本校や他校の校長先生、さらには近隣の塾の先生まで巻き込んで、かなり話題になってしまい、結論を出せないままでいます。
 みなさんのお知恵もお借りしたい!
 こういう問題です。
 英語の苦手なもへちゃん、くまモンTシャツの上にくまモンエプロンを着てふと疑問
今の状態って「くまモン in くまモン」、それとも「くまモン on くまモン」のどっちだろう?
 英語の苦手なもへちゃんにわかるように説明してください。

 

 最初の卒業生のAさん(彼は46歳です)からは
 ハンバーグの中にチーズが入ってる物をチーズinハンバーグって言い、チーズonハンバーグやハンバーグinチーズって言わないので、くまモンinくまモンでいいのではないかな?
 保健体育が得意だったAでした(笑)
 基準が食べ物ですみません(^o^)/

 別の卒業生で、◯◯中で平和劇をスタートさせた1人のBさんからは
 もへちゃん  is wearing  くまもん(エプロン)on くまもん(Tシャツ)、
 もしくは、ダブルくまもん…でいかがでしょう?

 塾の先生をしているCさんからは
 英語プロの先生からは、やはりonとじゃないかと。
 inだと着ぐるみ?みたいな感じに取られるそうです。海外生活経験ある方です。

 卒業生で平和劇で活躍したDさんからは
 主語によって変わりそうですね。私は英語は苦手ですが、日本語だとくまモンの「下に」くまモン!というような表現もできるので、何を強調したいかで主語が変わり、それによって前置詞も変わるのかな~と思いました。

 仕事でよくお世話になるEさんからは
 どっちのクマモンを主語にするかで、変わるのでは?
 ちなみに、赤い服を着た女性をLady in red.と言います

 ここまで意見が分かれるとは(^^;)

 そこで私は,ネイティブスピーカーのALTの◯◯先生に聞くことにしました。
※ネイティブスピーカー…英語を母語とする人々
※ALT…assistant language teacherの略、外国語指導助手
 ◯◯先生は「う~ん…」しばらく間があった後、「onの方かな~」と言われました。
 悩まれている様子から、「どちらが正しいと決められないんだなぁ」と感じました。
 感覚的に「inの方がいい」と思う人もいれば「onの方がいい」と思う人もいるみたいです。

 似たような例(と言えるか、いまいち自信はありませんが)に、唐の時代、深夜の静かな山寺を詠んだ詩に「僧は推(お)す月下の門」というのがあり、作者は「僧は敲(たた)く月下の門」の方がいいか、すごく迷ったのだそうです。

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 静かさを際ただせるには、門を推す時の「ギーッ」という音か、門を敲く時の「トントン」という音か、どちらの表現がいいのかを悩んだのだそうです。
 ちなみに、このできごとから「推敲する」という言葉ができました。
※推敲…詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと

 

 では翔◯さんにはお礼を!
 翔という字には、羽を使って空高く飛ぶという意味があります。きっと翔◯さんは将来、世界に向かって羽ばたく人なのでしょう。素敵な名前です。

 ちなみにフェイスブックで、初代もへちゃん組の卒業生、Fさんから
 くまモン並の笑顔が良いですよ…(笑)
と書き込みがありました。
 Fさんは1年生の担任をされている◯◯先生のおじさんにあたるらしくてビックリ!
世間って狭いなぁ。

 白黒はっきりさせる学問である数学担当の私が、意見が分かれるこの問題を決着させるのに使ったのは、漢文でした!

 いろいろ考えたのですが、なかなか思いつかず、なんとか思いついたのが中学か高校で学んだ「推敲」の話でした。

 他の例でよさそうなのがあれば、お教えください<(_ _)>

「くまモンinくまモン」「くまモンonくまモン」論争

 前回紹介した「くまモン問題」

 過去最高の9人の子から返信が来ました。その子たちへのお礼は、いつものように「あなたの名前に込められている意味」です。

 この回の通信では「inが正しい」という意見が多かったのですが…

 この後… 

 何が起こったか、読んでからのお楽しみです(^^)

 では、2018年11月7日に出した通信を紹介します。

くまモン問題

 学年だよりミニ101号で問題提起した「下の画像①の状態は、『くまモン in くまモン』か『くまモン on くまモン』か」問題。

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画像①「下にくまモンTシャツ、上にくまモンエプロン」

 英語科の◯◯先生、◯◯先生だけでなく校長先生や塾の先生、他校の校長先生までも巻き込んで「in か onか」で論争になっています。

 私は英語の先生ではないので「文法的に正しい意見」というよりも「説得力のある意見」があなたたちから出てくればそれで満足なのですが(笑)

 ちなみにほとんどの方の意見では、画像②の場合(着ぐるみの中から、真のくまモンが出て来た)は、くまモン in くまモンらしいです。

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画像②「着ぐるみの中から、真のくまモン登場」


 また、画像③のような場合は、「キティ in くまモンらしいです。

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画像③「くまモン 着ぐるみキティ」

 英語は「大事な単語から先に言う」と私は理解しているので、この「キティ in くまモン」の言い方(キティが先に来る理由)については私は納得です。
 「キティちゃん自身が着ぐるみを着てるから、主語はキティやろ~」って理解なわけです。
 違っていたら教えてください<(_ _)>

 では応募してくれた人たちの意見を紹介します

  1.  「くまモン in くまモン」…onは「上にあるもの」のこと。inは「中にあるもの」のことなので、inだと思います(◯哉さん)
  2.  エプロンというものが身体に対して包み込むものであるならば「くまモン in くまモン」です(◯沙さん)
  3.  in」…エプロンは身体を包み込むものであるからです(雅◯さん)
  4.  くまモン in くまモン」…inの場合、エプロンは身体に対して包み込むものだから(後ろでひもなどを結んで身体を包み込む)。onは、Tシャツの上にエプロンを載せているだけの状態(◯心さん)
  5.  くまモン in くまモン」…◯ in▶身体に対して包み込む(ひもを後ろで結ぶ)ような時は inを使う。✕ on▶身体の全体にかける時はon→表面にのっける(◯友さん)
  6.  in」…onは画像④みたいな状態で、inは画像⑤みたいな状態。
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    画像④「向き合ってるくまモン」、画像⑤「同じ方を向いてるくまモン

    もへちゃん先生のくまモンはどちらとも前を向いているから(舞さん)

  7. f:id:toshioh:20191109195825p:plain

    生活ノートに図示してくれました(^^)

    (由◯◯さん)



  8.  「in」は「中」で、「on」は「上」だけど、「on」は接触している状態だと聞いたことがあって、くまモンくまモンは接していないので「くまモン in くまモン」(◯◯香さん)
  9.  くまモン in くまモン」…「くまモン in his くまモンエプロン」(くまモンのエプロンを身につけたくまモン)という意味です。inには、服装「~を身に付けて、~を着用して」という意味があるからです(◯典さん)

 過去最高の応募となりました。協力してくれた9人の皆さん、ありがとうございます。
 ちなみに由◯◯さん、◯◯香さんは自学ノートに書いてくれていたのを、担任の先生が私に教えてくれました。
 最後の◯典さんは…誰かわかるかな?みなさんを見守ってくれている人です(^^)

 ではお礼を


 ◯哉さんの「哉」という字は、「刃物にしるしをつけてお祓いをしている様子」を表します。昔は、お祓いで清めることで初めて刃物を使えるようになったので、「はじめる」の意味があります。きっと物事を始めるとき、真剣に集中してできる人なのでしょう。

 ◯沙さんの「沙」という字は、「水辺の砂浜にある細かい砂」を表しています。水に洗われて、とてもきれいな砂です。美しくて清らかな人なのでしょう。

 雅◯さんの「雅」という字は、「高貴な人の品がある様子」を意味しています。きっと礼儀正しく気配りのできる人なのでしょう。

 ◯心さんの「心」という字は、 文字通り心臓の形からできた字です。心臓は命の中心だけでなく、考えの中心とされ、思いや優しさを生む場所と考えられました。きっと思いやりに満ちあふれ、相手の身になって考える事のできる人なのでしょう。

 ◯友さんの「友」という字は、倒れそうな友だちを一生懸命支える形が字になったものです。きっとつらそうなともだちにそっと寄り添うことができる人なのでしょう。

 舞さんの「舞」という字は、足を踏みならして踊ることを表す字です。踊りを舞うような洗練された雰囲気と力強さをあわせ持ち、周囲の人を明るく元気づける人なのでしょう。

 由◯◯さんの「由」という字は、入れ物の中にたっぷりとおいしいスープが入っている意味を持ちます。みんなに幸せを分け与えられる人なのでしょう。

 ◯◯香さんの「香」という字は、かぐわしい(とても素敵な香り)を表しています。きっと人を引き付けられるような魅力的な人なのでしょう。

 ◯典さんの「典」という字には、台の上に置かれた貴重な書物を表しています。物事に対してまじめに取り組み、努力を続けて成功する人なのでしょう。

 

 みんな、すてきな名前です。

 

 返信してくれるのは嬉しいのですが、こんなにたくさんになると本文を書くより、名前の漢字の意味を調べる方に時間がかかってしまいました。「嬉しい悲鳴」ってこういうことですね(^^)

 さて、この通信を発行した後、「on」派の子どもや先生方からの意見(返信)が届きました。

 通信にも書きましたが「私は英語の先生ではないので『文法的に正しい意見』というよりも『説得力のある意見』があなたたちから出てくればそれで満足」でしたので、「しめしめ(^_^)v」と感じました。

 そこでもう一通、くまモン問題の通信を発行することにしました。

 こんなふうに「ネタは小刻みに」…通信をたくさん発行するコツですね(^^)

 次回のブログ、お楽しみに~

英語の素朴な疑問「くまモンinくまモン」それとも「くまモンonくまモン」?

  前回は思いっきり数学の話だったので、苦手な人にはたいくつだったかもしれません<(_ _)>

 そこで今回は英語の話題です。といっても、私は英語がとても苦手です。大学も志望校の2次試験に英語がなかったのでホッとしました。もしあったら…受けてなかったかもしれません。

 そんな私が、清掃時間にふと疑問に感じたことを通信に書いてみました。

 すると、子どもは勿論、英語担当の先生や勤務していた学校の校長先生(専門は英語)、他校の校長先生(専門は英語)、塾の先生、留学経験のある地域の方等を巻き込んでの大論争に発展しました。

 どんな論争か…2018年10月30日に書いた中3生宛ての通信をお読みください。

くまモン in くまモン? くまモン on くまモン

 以前も書いたと思いますが、私は中学1年~2年の頃、英語担当だったミス村田(私たちは村田先生を「ミス村田」と呼んでいました)が好きだったので、英語を一生懸命がんばりました。
 中1の頃、ミス村田に英検4級受験を勧められたこともあり、がんばって合格しました。

 中3の時、父の転勤に伴い、転校した先の英語の先生は男性で、お年寄りの上に方言が強くて、英語どころか日本語の聞き取りも難しく、一気に英語が嫌いになり、影響はその後ずっと続きました。

 嫌いになると、テストの点数はとことん転げ落ちるものです。
 70~80点とれていた英語が、高校時代は30点台。いわゆる「赤点」でした(^^;)

 そんな私ですから、今でも英語に自信はありません。
 そこで、英語に関してふとした疑問を思いつきましたので、問題として出すことにしました。

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清掃中に私はエプロンを着用します

 この画像は、清掃中の私のかっこうです。
 くまモンエプロンを着用しています。

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エプロンの下にくまモンTシャツを着ています

 2枚目、3枚目はエプロンを脱いでいる画像です。
 下にもくまモンがいます(笑)
 そういうTシャツを着ていたわけです。

 この状態を英語的に考えると
くまモン in くまモンですか?
 それとも
くまモン on くまモンですか?

 誰か、英語の苦手な私にもわかるような説明つきで、答を教えてください。
 お礼はいつもの「あれ」です(^^)

 

 私自身が中1のとき、英語担当のミス村田から「新しく出てきた英単語を30回ノートに予習して授業を受けなさい」と言われました。

 好きだったので言うとおりにしました。するとけっこういい点を取り続けることができました。

 中2ではミス村田が担任で嬉しかったのですが、つい「英語、得意だから予習は英単語10回ずつでいいや」と考えてしまいました。これがよくなかったのかもしれません。だんだんわからなくなっていきました。

 その年の秋頃だったと思います。点数が下がっていく私を心配して、ミス村田が声をかけてくれました。そして「一つひとつに丸つけはしてあげられないし、コメントとかは書けないけど、毎日、問題集をやってきて、提出したら判子を押してあげる」ということになりました。

 本屋で買ってきた英語の問題集を2ページずつやって、提出しました。判子をもらうだけでしたが、嬉しくってだんだんと点数は回復していきました。

 そんなときに転校。通信にも書きましたが、日本語もよく聞き取れないじいちゃん先生の英語の授業…。今ならリスニング等に配慮してCDなんかを使うでしょうが、じいちゃん先生は教科書を読んでくれるだけです。しかも方言混じり?の英語で。(ちなみにミス村田は、カセットテープで英文を聞かせてくれてました)。

 中3のたった1年間で、私は英語が決定的に苦手になりました(T_T)

 そんな私ですが、先生になってずいぶん経ったある年、もへちゃん組の子が英検3級を受けるときに一緒に受けることになりました。

 「俺もがんばるから、おまえもがんばれよ」ってノリです(笑)

 勢いでそう言ったものの、私は困ってしまいました。私の英語力は中2の頃が最高値だったからです。ちなみに英検3級は「中学卒業程度」

 英語の勉強法も、単語と熟語のド暗記くらいしか知りません。

 そんなとき、数年前ベストセラーだった「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」を手にしました。

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私の「英語苦手」の呪縛を解いてくれた本

 「猫が魚をくわえて、すごい勢いで目の前を走って向こうに行った」を英語にする際、すごく興奮して話すとしたら

「ね、ね、猫が、は、は、走っていった」→英語ではまずこれが基本になる。…Cat runs.

 こんなふうに英語は、大事な言葉の順に並べるだけ。その後に「すごい勢いで」とか「向こうに」とかが続く。

 このように英語の語順はとても直感的。だからこそ世界中で使われる言語なんだ。

 なんて感じで書いてました。

 英語をしっかり学んでいる人にとってはごく当たり前のことかもしれません。しかし私にとっては「目から鱗」でした。初めて英語がわかった気分になりました。

 一冊読むと後半は難しく感じましたが、英検3級の問題集も解けるようになっていきました。

 そして見事、合格!先生としての面目も保てました(^^)

 時が過ぎ、「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」の後半の部分をしっかり理解しなかった私は、清掃時間の私のかっこう(画像の状態)が「くまモンinくまモン」なのか「くまモンonくまモン」なのか、どっちでもよさそうだけど、せっかくなら正しいことが知りたいと思ったわけです。

 ちなみに通信に「英語の苦手な私にもわかるような説明つきで、答を教えてください。」と書いたのは、文科省が求めている「思考力・判断力・表現力」を意識したものです。

 この時の通信の返信欄は、中3生だけでなく、前述の英語科の先生や校長先生、塾の先生等、いろんな方からいただくことができました。

 みなさんはどちらだと思いますか?