今回は新記事です。
前回同様、中2生を担任していた際、南九州への修学旅行(知覧特攻記念館にも)直前に、学習係の子たちとともに寸劇+朗読劇「きけ 海神(わだつみ)のこえ」を上演しました。
その劇中歌として歌った曲「名づけられた葉」の歌詞解説です。
なお、この記事の本文は
https://moheblo.com/blog/the-leaf-which-was-named/
にあります。
名づけられた葉
作詞 新川和江、作曲 飯沼信義
ポプラの木には ポプラの葉
何千何万芽をふいて
緑の小さな手をひろげ
いっしんにひらひらさせても
ひとつひとつのてのひらに
載せられる名はみな同じ
わたしも
いちまいの葉にすぎないけれど
あつい血の樹液をもつ
にんげんの歴史の幹から分かれた小枝に
不安げにしがみついた
おさない葉っぱにすぎないけれど
わたしは呼ばれる
わたしだけの名で 朝に夕に
だからわたし 考えなければならない
誰のまねでもない
葉脈の走らせ方を 刻みのいれ方を
せいいっぱい緑をかがやかせて
うつくしく散る法を
名づけられた葉なのだから
考えなければならない
どんなに風がつよくとも