友だちが受験直前に真剣なまなざしで「何のために高校に行くのか」と本気で聞いてきたら…。
このブログを読んでる中3生のみなさん、あなただったら何と答えますか?
我が子が「何のために高校に行くのか」と、受験直前の今、真剣な顔で聞いてきたら…。
このブログを読んでる、中3生を我が子に持つみなさん、あなたなら何と答えますか?
そして聞いてきた本人が、どうなればあなたはいいと思いますか?
「何のために高校に行くのか?」と聞かれたら…シリーズの最終回は、
一番最初にこの質問をした子が、
その後、他の子の見解を読んで、感じたことを載せた学級通信「道のべ No.64」(1990年3月2日発行)を紹介します。
夢を探しに
52歩目
今日、やっと班ノートの番が回ってきた。
今までの班のみんなの意見を書いたこのノートをよく見て、自分なりの答えを出そうと思っている。
けど、みんなよく考えてくれたと思う。
自分としては、このノートを見直すと感激して涙がチョチョシビリ石橋(1990当時のギャグかと思いますが、もへちゃんはイマイチ思い出せません)
自分なりに答えを出すと…
やっぱり、何のために行くか、気持ちは固定してないけど
夢を探しに行く
今は夢なんて、とても考えられる状態じゃないし、オレは中学だけじゃなくて、いろんな人を見てみたい。
いろんな事を知りたい。
その上で夢を探す。
夢を持って歩いている人に比べて情けないけど、すぐに追いついてみせる!
高校に探しに行って必ず見つける、みんながビックリするような素晴らしい夢を。
そのためには、まず先生が言うような第1ハードル(=栄光への壁)を突き抜ける。
オレにとって、みんなにとって、ここで失敗すると後々、夢を追うときにハードル(=壁の数)が増えてしまう。
そんな不利な状態にならないように
Do my best
そして Let’s have a good time
全く答えの出なかったオレが、みんなの力+自分の力 で、たいした答えじゃないけれど、結論が出せた。
みなさんのおかげです。
ありがとう。
いよいよです。
次、この「道のべ」を見るときは、中学生じゃなくなる時なのです。
終わりは、次の始まりでもあるのです。
目を前に向け、遠くを見据えながら歩き続ける新しいスタートが、まもなくやって来ます。
自分を信じ、自分を高めるため、いろんなことにチャレンジしていくことです。
夢は、君の心の状態でも左右されます。
時間をかけて、本当に人生をかけるべき夢を見つけるように!
この通信を出してから、はや30年
「大学に進学しさえすれば、いい会社に入れて、終身雇用で退職まで無事な人生が過ごせる」…そんな時代ではなくなりました。
大学に行っても、いやさらに大学院に進学し博士になっても、非正規雇用で不安定な収入…なんて話がテレビのドキュメンタリー番組であっていました。
高度成長期だった私たちの親世代では「末は博士か大臣か」なんて言ってたようですが…。
この通信を書いた1990年当時より今の方が、高校に入る時点で将来のことを考えなければならないように感じます。
何も考えず、言われたまま勉強して、コミュニケーション力は乏しくともいい点だけはとれる…そんな子の将来は大変そうです。
文科省の教育改革が「思考力、判断力、表現力」という方向性を持っているのは、でこのためです。
では、勉強できなくても、人当たりがよければいいのでしょうか。
AIができる仕事は、どんどん自動化されていくでしょう。
久々に行ったマンガ喫茶も、受付や会計は自動化されていました。
そう言えば、UNIQLOも会計は自動化されてたっけ。
誰でもできる仕事は、AIにとって替わられていくのです。
人当たりはいいけど、専門的な知識を持ってない子の将来は、やはり大変そうです。