「何のために高校に行くのか?」と聞かれたら…シリーズ第5弾です。
ある子が「何しに高校に行くんだろう」と班ノートに書いてきたのが12月1日 ↓
今回、紹介する通信の中の班ノートの記録50歩目は、12月20日に書かれました。
なぜこんなに間が空くのか?
それは、受験勉強まっただ中だからです。
私は「まず、すべきは勉強」と話していました。
「班ノートは、勉強と勉強の合間、ふと頭を切り換えるって時に書いてね」と話していました。
自分の班ノートの番が回ってきて、勉強の合間に書き始めて、ついつい魂を込めて書いてしまう。
そんな記録50歩目を載せた学級通信「道のべ No.64」(1990年1月30日発行)を紹介します。
質問に対するある人の答え③
50歩目
私も一応、将来の夢はある。
その夢を現実にするために高校に行きたい。
今の夢は、私が小学校1、2年の頃から思っていた夢。
私のその夢は、資格(免許?)がいるけん、高校卒業して、大学入って初めてかなう。
その資格は「◯◯高校◯◯科」みたいなところに行けばとれるけど、私は大学に行ってから取るつもり。
今は高校に行かんでも、大学受験、できるっちゃろ?
でも私、1人じゃあんまり勉強できんけん、自分に負けると思う。
だから私は高校に行って、大学に行くのが、夢をかなえるための一番の近道だと思ってる。
やけん高校に行く。
以上が、私が高校へ行く理由。
少しは参考になったかな?
残りの2人の意見も聞かせてください。
「夢のない人は何のために高校に行くか」やけど、
夢を探しに行くというのもあると思う。
けど、同じ高校に行くとしても、目的があって行くのと、ただ行くのとでは、楽しさが違うと思う。
でも、学校に入ってから出会った先生とか友だちとか先輩etcによって、自分のやりたいこと、したいことが見つかる可能性も大きいと思う。
自分の見つけた場所で、どうがんばるかで楽しさ・苦しさも変わるんじゃない?(なんだか言いよることが、めちゃくちゃやね!)
高校入って経験したことが、夢を見つけるきっかけになるかもよ!
就職するにしても、今、私が考えてるほど世間は甘くないと思う。
それに、やっぱり強い意志が必要だと思う。
この答えが出るにしろ、出らんにしろ、直コン(直前コンクールの略…受験直前の実力テストのこと)後には、みんな進路を決めないかんし、その時はみんな、自分
の納得した道を進もう!
それまでこのノートに書いたり、他の疑問とかはみんなで話し合っていけたらいいなーって思う。
◯◯くんが「今の班を気に入ってる」って書いてたけど、私も気に入ってる!
数学の時、先生が出した問題でわからん所とかがあったら、すぐ誰かが教えてくれるし、この班はすごくいいと思う。
ではっっ、みんな寒さに負けずに
Study がんばってください
12/20
「何のために高校に行くんだろう」
答えを考えてみよう。
3人の人が3通りの答えを出している。
君はどう考える?
この班ノートを書いた子たちの中には、現在、中学生の保護者をしてる子もいます。
彼ら彼女らは、我が子にどんな話をしてるのかなぁ。
「何のために高校に行くのか」を班ノートにぴっしり書いたあの日のこと、憶えてるかなぁ。
そういう意味では、このブログは意味がありますね(^^)