もへちゃん先生の学級通信の資料置き場

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26度のお湯、トイレットペーパー…自分で考え、自分で判断し、デマに流されない自分になろう!

 新型コロナウイルスの感染を、全世界でコントロールできてません(T_T)

 約100年前のスペインかぜ(インフルエンザ)を思わせます。

 

 スペインかぜが流行った当時の日本の人口は5600万人。

 そのうち45万人がスペインかぜで亡くなったそうです。

 でも、当時と今では医学の進歩具合が全然違うだろうから、不安になる必要はないと思っています。

 

 さて、100年前の日本では、スペインかぜ対策として「お札を貼る」とか「ネズミを焼いて粉末にして飲んだ」のだそうです。

 さすがに今の日本でこんなことする人はいないでしょうが…。

 

 でも、「26度のお湯を飲むといい」なんてデマが流れているらしいです。

 それに「トイレットペーパーが流通しなくなる」というデマも流れているとのこと。

 

 そこで今回は「デマ」について書いた通信、あったかなぁと探してみましたが…

 元々「デマ」について取り上げた記憶はないのです。

 「科学的認識」について書いた通信なら記憶にあるんですが、すでに紹介済みでした(T_T)

moheji.hatenadiary.jp

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 やっと見つけた通信は「デマ」とか「科学的認識」について正面から捉えているものではありませんが、かすってはいるかな(^^;)

 読んで判断してみてください。

 「学級記録 No.42」(1995年1月18日発行)です。

成人・成年・おとな

記録39

 3連休~

 1日中ゲームして、兄ちゃんが成人したから外食した。

 

 1月15日は成人の日だった。

 君たちにとってまだまだ先の話である。

 でも、僕が教えた子たちのうち、1番年齢が上なのは22歳の連中だ。

 でも、連中はついこの前、中学生だったような気がする。

 

 さて、「成人」ってどういうことだろう。

 僕の持っている国語辞典には

「(社会活動をしている)おとな」

と書いてある。

 

 約200年前のカントという人は

「未成年とは、万事他人まかせで、自分で考えたり判断したりしない状態」

と考えたそうだ。

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イマヌエル・カントウィキペディアより

 つまり、おとなになるということは、自分の頭を使って、自分で考え、自分で判断するということでもある。

 

 中学生という、おとなと子どもの中間点にいる君たちは、まだ余裕がある。

 今から7年かけてじっくり自分で考えられる人間になればいいのだから。

 

 しかし、カントは次のようにも言っている。

「未成年でいる方が気楽だから、人はなかなか成年になりたがらないものだ」

 

 油断をすれば、君たちも本当の意味でのおとなになれないのだ。

 いや、君たちだけでなく、僕たちおとなの側でも、他人まかせにして自分で考えようとしない「未成年」がいるように思う。

 

 僕は、君たちが本当の意味のおとなになってほしいと願っている。

 そのためには、もっともっと自分の頭を使って、自分で考え、自分で判断するトレーニングが必要だ。

 

「まわりの人がこう言うから」

「みんながこうするから」

ではなく、本当にそれでいいのかと考え抜くことが必要なのだ。

 そして、それには勇気がいる。

 

 そういう場面は、どこにでもつながっている。

  • 帰りの会で「(1日の)気がついたこと」を言うとき
  • 授業中、騒がしくなったとき
  • 電車の中で、目の前にじいちゃんが立ったとき
  • 部活で、だらけた雰囲気になったとき
  • 学活での議論
  • 将来、何になるか

 

 私たち世代は、オイルショック当時のトイレットペーパー買い占め騒動を経験してるし、今時そんなデマに踊らされるわけないと思っていたら…

 残念ながらいろんな県でトイレットペーパーが無いって騒動になっているそうです。

  1. 「マスクが足りない」→「マスクとトイレットペーパーは同じ原材料」とか
  2. 「中国での生産がストップしている」→「トイレットペーパーが入ってこない」

という理由らしいのですが、

真実は違います。

  1. マスクの原材料は繊維を重ね合わせた「不織布」。トイレットペーパーの原材料は再生紙(パルプ)。同じ材料ではない
  2. トイレットペーパーは日本国内で98%生産している

 だから私は買いに行きません!

 デマに踊らされて、買い占めに行く人はいるでしょう。

 それと「デマは信じてないけれど、『買い占めに行く人がいるから』という理由で買いに行く人」もいるでしょう。

 でも私は買いに行きません!!

  

「まわりの人がこう言うから」

「みんながこうするから」

ではなく、本当にそれでいいのかと考え抜くことが必要なのだ。

そして、それには勇気がいる。

 のですから。

 

「26度のお湯を飲む」なんて、さらにナンセンス。

 体温が36度あるのに、26度でウィルスが死ぬわけが無い。

 こんなのを実施してる人がいたら「自分の頭で判断しろよ」と強く言いたいです。

 

 さらに言わせてもらえば「マスク」について。

  1. 花粉程度ならマスクはブロックできるでしょうが、ウイルスを防ぐことは不可能です
  2. すでにかかっている人が、クシャミや咳で飛沫を飛ばさないという点では、理にかなっているし、
  3. 鼻やのどが保湿されるってことで、粘膜を保護し働きを高めるのも理解できます
  4. また「人は、無意識に顔を1時間に23回触る」なんて聞いたことがあります「23回」という数字については確かめようがありませんが、「確かに何気なく顔をさわってるだろうな」って思います。

 

 1のウイルス防止のためにマスクをするのはナンセンスだと思います。

 ウイルスがテニスボールくらいの大きさだとすると,マスクの網み目の隙間は 3 メートルくらいだそうです(ここでも、数字が正しいかは確かめようはないけれど…)

 2、3、4のためならマスクは有効だと思います。

 

 サングラスをかけることで心理的優位に立つ気分になる人がいるそうです。

 私もサングラス好きなので、この気持ちはちょっとわかるな~(笑)

 

 マスクをつけることで、心理的優位…というか安心できるって方もいるのかもしれませんが、過信は禁物だと私は思っています。

 また、2、3、4のためだったら、昔ながらのガーゼマスクでいいって思っています。

 

 こんなふうに自分で考え、自分で判断しています。