今回の通信を読んでもらうとびっくりされるかもしれません。だって「ウサギ跳び」なんて話題が出てくるからです。
今回、紹介するのは1995年11月29日の通信…もう24年も前です。この頃はまだ「ウサギ跳び」と書いても、子どもたちに通用する時代だったってことですね。
以前は普通にさせていたウサギ跳びですが、今、そんなことをさせている部活動を見聞きしたことはありません。私もさせません。だから通信に「ウサギ跳び」なんて書いても、今の子たちには伝わらないと思います。
1つ釜のぶた汁
「1つ釜の飯(めし)を食う」という言葉がある。
高校の部活で寮に入って生活を送ったり、合宿に行ったりした時、1つ釜の飯を食うという状態になる。
この行為にはすごい作用があるのだ。
それは連帯感(仲間意識)が生まれるということ。
学級記録No.21の記録58の中に
「やっぱり何が悪かったかっていうと、みんな信用してなかったからかなって思う。」
という言葉があった。
まさにそのとおりだ。うちの弱点がそこにある。
弱点を克服すれば、君の力はもっともっと発揮できるようになる!
「1つかまの飯を食う」の話に戻そう。
これで生まれる連帯感というのは、理屈を超えたものだ。
例を挙げよう。
生徒会役員と担当の先生とやっている交換ノートの中で、◯◯くんに対し僕が
「なぜ◻︎◻︎くんに関わるのか?」
と聞いた。
その答えは
「なんでかわからんけど、気になるから」
だった。
すごいと思う。
理屈でつながっているだけなら(すなわち頭の中だけで「関わらなくっちゃいかん」と思ってるだけなら)、いずれ自分にとって損な時にそのつながりは捨ててしまうだろう。
◯◯くんの関わりはそうじゃないのをみんなも知っている。理屈を超えている。
もう一つ、例を挙げよう。
僕の友だちから聞いたんだけど、その人が入っていた◯◯大学の◯◯部はすごく厳しくて、1年生は横一列になり、手をつないでウサギ跳びをしなければならないそうだ。しかもグラウンドを何往復もさせられるのだ。
当然、途中でバテてしまう者がいるんだけど、決して手を離さないのだ。
なぜかというと、最後まで行けない者にはペナルティが科せられるからだ(ひきずってでもやり通す分には、先輩は何も言わない。なぜかわかる?)。
この部に入ってるほとんどの者は寮に入っている(それは、寮ならお金が安いからなんだけど)。一つ釜の飯を食っている。
ウサギ跳びをしながら引きずるのはすごく大変なことだ。でも手を離しはしない。引きずりながらでもやり通したとき、またつながりが強くなる。
その友だちが結婚式の日、大学での部活の仲間が日本各地から祝福しに集まってきていた。当然の結果だろう。
学級委員長の、◯◯さんの母さんと、学級懇談会の計画を話し合ったとき
「どうせやるんなら連帯感を深めるようなとりくみをしましょう」
と言ってくれたのが、すごく嬉しかった。
話は盛り上がって、「学級キャンプをしよう」とまでなったが、「季節がちょっと…」という判断もあり、第2案として
餅つき・豚汁・ビデオ忘年会
となったわけだ。
保護者も生徒も先生も、1つ釜の豚汁を食べて盛り上がろう。
なお、12/10は、実力テスト会が実施されるそうだ。2年生は11:50終了なので、それから駆けつけて来るように!
1つ心配なことがある。給食の時に話したけど、ビデオのことだ。
うちの子が「餅つき」に誘われて来るとしたら、例のビデオを見てしまうではないか!
餅つきは体験させたい。みんなにもうちの子を見てほしい。しかし…
この時はありがたいことに、保護者の方から「親睦会」を提案してもらいました。
これを「休日にも仕事かよ~」と捉えるのか、「ラッキー、保護者から全てを設定してもらえる~(^^)」と捉えるのか…。難しいところですね。
30代前半だった私は「ラッキー(^^)」と捉えました。
我が子も連れて行って、餅つき体験させられると考えたからです。
今だと…休日は休みたいかなぁ。孫でもできたら、「ラッキー」になるのかもしれません(^^)