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受験当日のリスクマネジメント(危機管理)「遅延証明」

 県によって受験の時期は微妙に違うのかもしれませんが、私が住んでいる福岡県では私立高校の受験が1月末から2月初旬にかけて行われます。

 受験勉強の心構えなんかを今さら通信に書いても間に合わないと思いますが、受験当日に注意することを具体的に書いておくにはちょうどいいタイミングだと思っています。

 そこで今回は、受験時に知っておくと慌てなくてすむ具体的なアドバイスを書いた通信(2019年1月10日発行、◯◯◯中学校3学年だよりミニNo.139)を紹介します。

遅延(ちえん)証明書

 昨日の朝、西鉄電車で事故があり、踏切が開かず、8時25分に間に合わない人が多数いました。

 安心してください、当然遅刻ではありません。

 西鉄から学校に連絡をもらっていましたので、テスト開始の8時50分にたくさんの人が間に合わなかったら、開始時間を遅らせようと話し合っていました。

 ほとんどの人は間に合いましたので、時間どおり試験を始めましたが、もしこれが高校入試だったらどうなるでしょう?

『あなたが電車に乗って試験会場に向かっていて、途中で電車が止まってしまった!入試の時間に間に合いそうもない(>_<)』

 どうしたらいいのでしょう。あり得ない話ではありません。

 福岡県教育委員会が出した「平成30年度 福岡県立高等学校 入学者選抜要項」という高校入試についての文書の中には

 学力検査当日,大雪による交通途絶等学力検査が所定の期日に実施できない場合については,後日追検査を行うことができる。

とあります。

 大雪が降って、一日中交通機関が動かないような時は、なんと別の日に入試を行うこともできるようです。

 けれど、ここ福岡で、電車が1日動かないほどの雪が降る可能性はかなり低いですよね。いわゆる「万が一…1/10000」くらいでしょうか(笑)

 ちなみに、私が中学時代住んでいた富山県では、積雪70センチの日でも、交通機関は時刻表どおりに運行していましたし、学校も普通にあってました。

 話がそれました。戻しましょうね。

 

 大雪よりも、「事故や天候で1時間くらい電車が遅れる」ほうが確率は高いと思われます。1/100くらいかもしれません。

 では、あなたが乗った電車が1時間遅れた場合、どうしたらいいでしょう?

 次の記事(昨年のセンター試験の記事)がヒントです。

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umacoさんによる写真ACからの写真

 大学入試センター試験が13日、全国695会場で始まった。大学入試センターによると、大雪の影響で交通機関が乱れた新潟県内の新潟大など2会場を含む計7会場で開始時間を最大1時間繰り下げた。

        毎日新聞2018年1月13日

 

 事故や天候等で公共交通機関(電車やバス)が乱れた場合、開始時間を遅らせる等の措置を各学校でとるってことです。高校入試でも同じです。
 なので、受験当日、昨日みたいに電車がしばらくストップしたとしても、心配することはありません。

 その場合、改札口やバスを降りる際に「遅延(ちえん)証明書」をもらえます。
 こんなのです。受け取って受験校で提出しましょう。

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 ただし、高校に対応してもらえる対象は、「公共」交通機関での遅れの場合です。
 保護者の方の車や友だちの家の車などで「渋滞だったから」とか「事故で車が動かなかったから」はダメです。タクシーもアウト。
 また、普段から「雨の日はバスが遅れがち」という路線で、入試当日がやはり雨で遅れた場合、入室を認めてもらえるかは微妙です。

 事故による「公共」交通機関の遅れは、自分都合の遅刻とは違うと扱われますが、早め早めに行動すれば回避できる「雨の日の渋滞」は、早く家を出ることで回避できるからです。

 大雪などの自然災害なら試験時間の繰り下げが一般的で、過去に何度もおこなわれていますが、あなた自身の集中力が切れるのも事実です。

 前日には、天気予報も忘れずに確認し、余裕を持って行動するスケジュールを計画しておきましょう。

 さて、「差別」とは「本人に責任のないことや、努力で変えることができないことによって、夢や希望をうばうこと」と人権学習等で勉強したと思います。
 差別問題だけでなく、日本の社会全体が人権感覚豊かな社会を目指しているのですから、受験の際の遅延も、あなたに責任のないことや、努力で改善できないことで、不利益を被(こうむ)ることはありません。

 

 私たち大人は知っていて「そんなこと当たり前だろう」と思っていることを、受験する全ての子どもが知っているとは思いません。

 けれど、通信に書いたからといっても、いざその場に居合わせて、パニックになってるその子が思い出せるかどうかはわかりません。

 それでも、何人か一緒に受験に行った先で、その全員が思い出せないということはないと思います。

 目の前の困難を、仲間の力を借りてでも乗り越える。

 そのためのトレーニングとして、私は日々の数学の授業で毎時間『学び合い』の考え方にそって授業を進めています。