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三者面談中、早めに帰宅した子たちが、小学校でサッカー…『学び合い』の考え方で指導すると

 私が勤めている学校では、三者面談中の中3生は、5時間目まで授業をして、その後、面談待ちの子以外は帰宅させます。

 5時間目は面談が始まっているので、その時間は自習です。私たち副任が廊下をうろうろすることになります。

 そして5時間目終了のチャイムと同時に「さよなら」です。面談待ち以外の子は帰宅することになります。面談待ち以外で残っている子は、私たちが「ほら、さっさと帰らんか」と帰宅を促します。

 そんなある日、早めに帰宅した子が、小学校でサッカーをしていたと小学校の先生から連絡が入りました。まもなくクラスマッチで、男子の種目はサッカーなので、その練習と思われました。

 私は、ここまで聞いた時点では「まっ、いいんじゃないの」と思いましたが、「中学生のお兄ちゃんに『そこどいて』とは言えないし、小学生が怖い思いをしている」と言われましたので「こりゃいかんな」と思い直しました。

 帰りの会で担任が話すことになりましたので、私は学年通信を通して、担任の先生とは違う方向から子どもたちに問いかけるこことにしました。

 では、2018年12月5日の通信を紹介します。

お前たちは1人じゃない

 帰りがけの車の中で、ラジオから「お前たちは1人じゃない」という言葉が時々流れてきます。school of lock!という番組のキャスターがよく使う言葉です。
 学年だよりミニNo.119で紹介したウィダー イン ゼリーの昨年のコマーシャル「受験だって団体戦だ」と同じ意味です。

 かけ声として発するだけなら簡単ですが、この時期、この言葉を本当にわかって、行動に移しているクラスは日本全国にどれくらいあるのでしょうか。
1000? 500? いや100くらいかな?

 さて、今週は三者面談のため、5時間目はフクトの精選問題集を使っての自学の時間になっていて、昨日は社会でした。
 受験する高校によっては、受験科目が3教科とか2教科とかの学校があります。そんな人は、社会については受験勉強する必要はないわけですが、昨日の5時間目、あなたのクラスはどんなだったでしょうか?

 さて、下の画像はウィダー イン ゼリーの昨年のコマーシャルの一場面です。
 これから受験会場に向かう男子生徒の後ろで見守っている仲間が3人います。
 私はこの画像からいろんなことを想像します。

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  • この4人は同じ柔道部仲間で、社会の勉強が必要だった1人のために、残りの3人は、その1人が暗記したかどうかを確かめるため、単語カードに書いた年代とか人物とかを問題に出したり、問題集の中のわからなかった問題を一緒に解説を読んで考えたりしたから、今から試験会場に向かう友だちを力づけるために見送りにきてるんじゃないだろうか?
  • 後ろの3人は、部活動特待で、すでに大学が決まっているのではないだろうか
  • それでも学力で受験する仲間をこの半年、支え続けてきたんじゃないだろうか?

 

 「お前たちは1人じゃない」「受験だって団体戦だ」という言葉には、「あなたを応援してくれる仲間がいる」という意味があります。

 力強いし、そんな仲間がいるととてもありがたいです。がんばれる気になります。

 しかし、それだけではなく「あなたが仲間をどう支えるか」という意味も持っています。

 社会が受験科目でないあなた。
 あなたは仲間をどう支えますか?

 そして、社会が受験科目のあなた、あなたのクラスは全国で「受験だって団体戦だ」を理解して実践している100のクラス中に入っていると胸を張って言えますか?

 さて、三者面談1日目、小学校でサッカーをした人がいたと聞きました。
 クラスマッチに向けてサッカーをしたくてしたくてたまらない気持ちもわからなくはありません。
 でも、私はクラスマッチより受験の方が優先だと思っています。
 「真剣勝負」の度合いで言えば、受験の方が超超超真剣勝負です。

 自分がしたいことと、仲間のこれからの人生のために今すべきことが違っていたら、どうすべきなのか。
 小さい子どもは自分の感情優先ですが、大人になっていくにつれて、感情より理性で行動を選べるようになります。
 あなたならわかるはずです。

 卒業までの約3ヶ月、「自学の時間の過ごし方」とか「クラスマッチと受験勉強、どっちを選ぶか」より、もっともっと、あなたのクラスは試されることになります。
 だってクラスの中に「もう高校決まった人」と「今から受験本番を迎える人」が混在することになるのですから。

・そんなとき「もう決まった人」がどう振る舞うのか

・あなたたちが体育会の時に下級生に求めた◯中魂

 「『みんなが目標を達成する』ことを、最後の最後まであきらめない」

を、どう自分たちのクラスで実現するのか

 

 きつい時こそ、試されているのです。
 3年間、つながりあってきた仲間たち241名で、それぞれが求める進路獲得に向けて、最後の最後まであきらめないあなたたちであってほしいと願っています。

 

 中3生の1~3月は、私立専願、公立推薦等で合格が早めに出る子がいる一方、3月の公立受験が勝負って子もいます。

 合格が決まった子がダラ~っとして、まだ入試を終えてない子だけが頑張るって姿、私は嫌です。

 『学び合い』の考え方で育てた集団であるならば、自分の合格が決まっている子も、自分が受験しない教科の自習プリントをもらった子も、友のためにできることを探してとりくむと私は信じているからです