学級通信にも旬のネタがあります。時期を逸すると「ふぅん」としか反応しなくなっちゃいます。1年後だと「そんなの、あったっけ?」
そこで今日は、先週発行した学年だよりミニを紹介します。
数年後に、このブログを見た方は「ふぅん」ってなるんだろうなぁ(笑)でも、案外、社会派の通信です😊
子どもたちの惑星
1ヶ月ほど前、通勤途中のラジオで気になるコマーシャルが流れました。最近、テレビでもあっていることに気づきました。こんなのです。
このコマーシャルは、地球上の子どもたちがどんな状態にあるのかを伝えているものですが…。私が気になったことはいくつかあります。
気になったことの1つ目は、絵で描かれているため、作り話のように思われないかなってことです。
「おうちにも学校にも遊び場にも、爆弾が降っていました」
下の写真は2018年1月6日に撮影されたものです。
昔ではなく去年の話です。この写真には「シリア政府軍とロシア軍によるものとされる爆撃があったシリア首都ダマスカス近郊の東グータで、負傷した子どもを運ぶ救急隊員」と解説がありました。世界では、あなたがこの学年だよりミニを読んでいる今、まさに今この瞬間に、紛争で「おうちにも学校にも遊び場にも、爆弾が降って」いて、子どもが犠牲になっているのです。
気になったことの2つ目
その星では、14才以下の少女が7秒にひとり、結婚していました
インターネットでこんな質問がありました。
ACのCMで、「7秒に一人が結婚してました。その星は地球です」と言うが、結婚て悪なんですか?
こう感じてしまう人が出るんじゃないかと思ってたら…やっぱり出てしまいました。
あなたはなにが「悪」かわかりますか?
昨年、人権まつり○○○○で、○中の朗読劇実行委員の人たちがこの一言について触れました。下の写真を見せながらのセリフです。
「2014年、ナイジェリアではボコ・ハラムにより女子校から276名の女子生徒が拉致されました。被害生徒たちは改宗を強いられ、そしてボコ・ハラムのメンバーとの結婚を強要されています。これは事実上の人身売買です」
女性のみなさん、「自分だったら」と考えてみてください。学校にいて、突然女子全員が拉致され、見知らぬ大人と結婚を強制されたのです。銃や剣で武装してるし、法律なんて守る気もないので、拒否すれば殺されます。
「その星では、14才以下の少女が7秒にひとり、結婚していました」というのはこういうことです。幸せな結婚ではまったくありません。
気になったことの3つ目
その星では、1億5000万人もの子どもたちが働いていました
あなたたちの中にも、「私だってお風呂そうじとか玄関そうじとか茶碗洗いとか、お手伝いしてるもん」と思う人もいるかもしれません。
次の2枚の写真の解説を読んでください。
「その星では、1億5000万人もの子どもたちが働いていました」…これは、世界の子どもの約9人に1人が生きるために働かなければならないことを示しています。この子たちのほとんどが教育を受けられないため、大人になってもいい仕事につくことができず、家族を養えず、その子どもも働かなければならなくなります。これを「貧困の悪循環」といいます。
教育を受けるチャンスを持っているあなたたちが「この星の、この物語を変える」可能性を持っています。○中の卒業生の中から将来、国連児童基金(UNICEF)や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR),国連世界食糧計画(WFP)で働いて、この星の子どもたちを救ってくれる人が出てくることを信じています。
数年前、当時勤務していた学校の卒業生が高校生平和大使になり、国連で反戦平和・核兵器廃絶のスピーチをして来ました。その子は中学時代、3年間、平和劇実行委員会で頑張り、中3では核兵器廃絶署名実行委員長になり署名活動を引っ張ってくれた子でした。
目の前の子どもたちの中から、私たちを越えて、さらに反戦平和をすすめてくれる人が出てくることを彼女が証明してくれました。