今日はバレンタインデー。
私が中学生の頃は「女の子が好きな人にチョコを贈る日」でしたが、今は「友チョコ」や「自分チョコ」の割合の方が高いそうです。
昨年(2019年)は、テレビで「今年のバレンタインデー、仏滅なんだよねぇ」というコマーシャルがあっていて、そのことをバレンタインネタとして学年通信に書きました。
これです ↓
今回、紹介する通信もバレンタインネタです。
しかし、「聖ヴァレンティヌスに由来する記念日」だとか「この人は処刑された悲劇の人」だとか…そんな通信は書きません<(_ _)>
入り口は「バレンタインデー」だけど、中身は様々な学びにつながるようなそんな通信…もへちゃんの通信のよくあるパターンですね(笑)
では学級通信「学級記録 No.66」(2007年2月15日発行)を紹介します。
チョコレート
記録127
今日は7時から9時半くらいまで、バレンタインのチョコ作り↓↓
兄ちゃんにも手伝ってもらった。
まだ固まらないから、明日5時半起き(T_T)
朝練もあるのに(^0^;)
高熱の出る風邪やインフルエンザに襲われて、バレンタインデーには7人の早退者が出た。
この日のために準備してた人、この日をドキドキして待ってた人もいたろうけど…
ところでチョコの原料って何か知ってるだろうか?
それはカカオ豆だ。
それを炒って粉にしたものがココアと呼ばれる。
手作りチョコに挑戦した人なら、ココアに砂糖と牛乳を入れて…なんてこと、やったのでは?
世界一のカカオの産地は西アフリカのコートジボアール。
世界の43%のカカオが産出されている(2007年当時)
その農園(プランテーション)で働く子どもの数は1万5000人とも25万人とも言われている。
隣の国などから、貧しい両親を助けるために出稼ぎに来る者もいる。
1人あたり15ドル~30ドルで親から売られてしまう子も珍しくない。
朝早くから夜遅くまで、ただ同然の低賃金で…いや、売られてきた場合は賃金さえなく働かされる。
豆を詰めた袋は子どもの背丈より高くなったりする。
別の2人が手伝って、袋を頭の上に載せてやる。
急がないと殴られる。
そんなことは、ごく当たり前に行われている。
誰も助けてくれない。
歩き出すまで殴られる。
それが原因で死ぬこともある。
夜は数人ずつ部屋に入れられ、板張りの床に寝る。
外からは鍵をかけられるし、排便は缶の中にしなければならない。
逃げだそうとして失敗すればひどく殴られるから「両親のいる国に帰りたい」と思ってはいても、実行する子はなかなかいない。
僕は、このことを知った時「奴隷」という言葉が頭に浮かんだ。
歴史の中に「あった」言葉ではなく、今現在に「ある」言葉なんだ。
インターネットで「奴隷 チョコ」で検索すれば、これらのことはたくさん出てくる。
「奴隷不使用チョコ」という製品もあるらしい。
12歳~16歳が中心だが、中には9歳の子もいるという。
そして、その子たちはチョコレートのことを、その甘さを全く知らない。
◯◯先生からもらったチョコには、裏に「フェアトレード」と書いてあった。
これは、子どもを犠牲にしないための世界的なとりくみなんだ。
◯◯先生は、すでにこの問題に自分なりの方法でとりくんでいた!
さぁ僕は、いや僕らはどうとりくもうか?
今回のブログを書くために選んだこの通信
私は内容をすっかり忘れてました。
今日食べたチョコレートもそうだったのかもしれない…
そこで久しぶりに「奴隷 チョコ」で検索してみると
ちょっとショックな検索結果になってしまいました。
そこには、SKE48の「チョコの奴隷」という曲についての記事がズラーッとありました。
この歌自体は、バレンタインデーの日の女の子の思いをストレートに表した素敵な歌でした。
でも、SKE48の子たちは、「奴隷」労働させられている子どもたちのことを知ってるのかな?
作詞をした秋元康さんは、「奴隷」という言葉を「契約労働者」や「年季勤務」と変えて、今なお子どもたちが苦しんでることを知ってるのかな?
そんな複雑な思いを抱きつつ「奴隷 チョコ 労働」で検索しなおしたら、チョコについての奴隷労働のことがたくさん出てきました。
今なお続いているのだそうです。