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「子どもたちにすすめたい歌」シリーズ⑨ 「友 ~旅立ちの時~(ゆず)」

 中学校や小学校では、卒業式で合唱することがよくあります。音楽の持つ力が最大限に発揮される時です。

 人生の節目に、心に残る曲…一生忘れられない思い出になります。

 今回紹介する通信を書いた年の3年生が歌った曲が、「友~旅立ちの時~」です。

友~旅立ちの時~

 あと10日で卒業式 式歌「友 ~旅立ちの時~」を歌うことになりますね。

友 ~旅立ちの時~          ゆず

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今、君が見上げる空は

どんな色に見えていますか?

友、僕たちに出来ることは

限りあるかも知れないけれど

確かな答えなんて何一つ無い旅さ

心揺れて迷う時も

ためらう気持ち、

それでも支えてくれる声が

気付けば いつもそばに

友、進むべき道の先に

どんなことが待っていても

友、この歌を思い出して

僕らを繋ぐこの歌を


明日の行方なんて

誰にも分からないさ

風に揺れる花のように

確かめ合えたあの日の約束

胸に信じて

未来へ 歩いてゆくよ

Wow 遠く 遠く

Wow 終わらない夢

Wow 強く 強く

Wow 新たな日々へと旅立つ時

友、さようなら

そしてありがとう

再び会えるその時まで

友、僕たちが見上げる空は

どこまでも続き 輝いてる

同じ空の下、

どこかで僕たちはいつも繋がっている

www.youtube.com

 この曲を歌っているのは「ゆず」です。
 2011年3月11日に発生した東日本大震災の後に、ツアーをまわるすべてのスタッフに向けて書いた曲だそうです。
 震災前から計画していたライブツアーでしたが、震災のため縮小して回ることになりました。
 「震災という大変なことが起こっているのに、音楽を鳴らしてもいいのか」と、ゆずの二人をはじめたくさんのスタッフも迷いました。
 ゆずの北川悠仁さんは、不安そうなスタッフたちの背中を押すためにこの曲を作りはじめました。
 けれど、日記を書くようにポツポツと作り進めていくうちに、東日本大震災で大変な思いをしている人達にこそ、この曲を届けられないかと思うようになったそうです。
 そして、東北ライブツアー限定で初披露しました。
 なので最初は「友」という題でした。

 その後、NHK全国学校音楽コンクールの曲を作って欲しいと言われ、色々考えた結果、この曲を、たくさんの人に聞いてもらおうと言うことになったのだそうです。

友 今君が見上げる空は どんな色に見えていますか?
友 僕たちに出来ることは 限りあるかも知れないけれど

 ふと、誰かのことを思い出し、今何をしているのかなと思うことがある。
 あの時困っていた友は、今どんな気持ちで空を見てるんだろうか?
 大切な友人が困っていたら、あの日そうしたようにまたできる限り力になりたい。
 自分のできることは少ないかもしれないけれど、できるかぎり力になりたい。

確かな答えなんて 何一つ無い旅さ
心揺れて迷う時も ためらう気持ちそれでも
支えてくれる声が 気付けば いつもそばに

 最初「旅」というのは、東日本大震災後すぐの「ライブツアー」のことだった。
 けれどこの曲を合唱曲としてアレンジしたことで、「旅」に「人生」という意味も込めたつもり。だからたくさんの人の気持ちに寄り添える歌になったのではないだろうか。
 僕らは誰しも迷い、立ち止まることがあるけれど、周りをよく見れば、助けてくれる人・支えてくれる人がそばにいる。そのことに気付くと、とても心強い気持ちになれる。

明日の行方なんて誰にも分からないさ 風に揺れる花のように
確かめ合えたあの日の 約束胸に信じて
未来へ 歩いてゆくよ

 この先、何があるかは、誰にもわからない。
 けれど、風に揺れて折れることなく、しっかりと立って前を向こう。
 「最後の1秒まで、あきらめることをあきらめない」という「○中魂」を確認し合ったあの日、

 仲間を信じあったあの日…、
 あの日の思いを胸に、今日、僕たち私たちは未来へ歩き始める。

 歌詞の思いを知れば知るほど、あなたたちにぴったりですね。
 3年間過ごした担任の先生は、この歌で泣いちゃうかも(T_T)
 そういう涙、私は好きです。

 合唱コンクールの際に、その曲の持つ意味を知った上で歌い込むことって大事ですよね。だから卒業式で歌うこの曲の意味も、子どもたちに是非わかってほしくて、この通信を書きました。

 ゆずの曲は、たまにカラオケで選んだりしたこともあり、西野カナさんよりも知っているアーティストでした。(ほらほら、私は西野カナさんの虜になっていないでしょ笑)

 けれどこの曲「友~旅立ちの時~」は知りませんでした。

 卒業式で歌うことになり、歌詞を調べてみて、「素敵な歌詞やなぁ。卒業式にぴったりやなぁ」と思いました。

 さて、人生の節目に歌うことで子どもたちや保護者に定着させようとしている歌「君が代」には、残念ながら歌詞が持つ感動がありません。まぁ、歌わなければならないから歌っているのかな~?

 そう考えると君が代以外に、子どもたちが歌って感動する曲が入っている卒業式って、その学校にいる先生方の子どもを思う気持ちの表れなのかもしれません。