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合唱曲「未来」の歌詞の深い意味

合唱曲シリーズ第3弾は「未来」です。

この曲を作詞したのは谷川俊太郎さん。

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私の好きな詩人 谷川俊太郎さん

3年生を担任していたときの合唱コンクールで「未来」ではなく「二十億光年の孤独」を歌ったことがありました。私の中での思い出深い合唱曲の一つです。そしてこの歌の作詞も谷川俊太郎さんでした。

「二十億光年の孤独」を歌っている合唱コンクール当日のdvdを、その後のもへちゃん学級の生徒に見せながら「この先輩はなぁ…」なんて一人ひとりの頑張りを現役生に語ってきました。必死に歌う中学生の姿を見ることで後輩たちは感動し、自分たちも頑張ろうと踏ん張ってきました。

時間を超越して、もへちゃん学級の子たちが励まし合う(^^)

だから私は合唱コンクールが大好きです。

 

そこで今日は、合唱曲シリーズ第3弾、3年3組の自由曲「未来」について書いた通信を紹介します。

 

3年3組「未来」

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合唱曲「未来」のイメージ画

               作詩 谷川俊太郎
               作曲 高嶋みどり
青空にむかって僕は竹竿をたてた

それは未来のようだった
きまっている長さをこえて
どこまでもどこまでも
青空にとけこむようだった

青空の底には
無限の歴史が昇華している
僕もまたそれに加わろうと

青空の底には
とこしえの勝利がある
僕もまたそれを目指して

青空に向かって僕はまっすぐ竹竿をたてた
それは未来のようだった

詩人 谷川俊太郎さんの初期の詩集から、未来へ広がり夢をたくすような五つの詩に、軽快なリズムの中に感動を盛り込むことで人気の高嶋みどりさんが曲を付けた混声合唱組曲「風に鳴る笛」の中の一曲です。

谷川さんは私の好きな詩人の1人です。
私が谷川さんを知ったのも、やはり彼の詩を元にした合唱曲「二十億光年の孤独」という歌をクラスの生徒が選び、それを見事に歌い上げたことがあったからです。

では「未来」の歌詞をみてみましょう。

青空にむかって僕は竹竿をたてた
それは未来のようだった
谷川さんは「未来」を、青空に向けてまっすぐに立てた竹竿に例えました。
すぐ近くの未来が「竹竿のすぐ手に届くところ」で、遠い未来が「青空」なのかなぁと私は感じました。

きまっている長さをこえて
どこまでもどこまでも
青空にとけこむようだった
実物の竹竿だと決まった長さで終わりますが、「あなたの未来」だと考えると、どこまでもどこまでも、青空に溶け込むほど先まで伸びているわけです。
決まっている長さをこえるってこと。
大事なのは長さではなく、青空に溶けこむようにまっすぐ立てることが大事なんだと訴えているかのようです。

青空の底には
無限の歴史が昇華している
僕もまたそれに加わろうと
昇華とは固体が液体になることなしに、直接気体になること。転じて、ある状態から、更に高度な状態へ飛躍することです。
今まで生きてきた人々も、未来に向かって精一杯生きてきました。
たくさんの人々の、あまりにもたくさんの歴史の中には、高度な自分自身を見つけた人々がまたたくさんいます。そんな人たちが辿り着いた「青空」に、自分もまた加わりたい。強い強い願いですね~。
3年3組の人たちがこの歌を選んだのはそんな願いがあるからなのかな?そうだと素敵です。

今、あなたが手にしているのはささやかな竹竿一本かもしれないけれど、
それは短くて空まで届かなくても、
それでも青空にまっすぐ立てて、自分も青空に加わろうとする、
そのために今日、今、竹竿を立て続ける!
合唱を聞いている人たちに、そんな想いが伝わったらすごく素敵です(^^)

秋の空は「天高く」と表されます。
未来を表す竹竿の先の青空。今は、その空がどこまでも高いことを教えてくれる秋です。
その秋に、この歌を、このメンバーで歌う素晴らしさ。
あなたたちの歌声で、ぜひ、聴いている人の心を震わせてください。
ハッとさせてください。
鳥肌を立たせてください。

そのためにはあなたたちが、自らこの曲に入り込めるかどうかが重要です。
それだけ難しく、それだけやりがいのある曲です。
そうしたら聞く人たちに「あすのために今日を頑張ろう」という勇気を持たせられるに違いありません。

あと4日、楽しみです。

 

谷川俊太郎さんの詩「生きる」も私は大好きです。

以前、生徒会担当をしていた時の執行部がつくった生徒会スローガン「聴くこと、見ること、感じること、違いをこえてつながること」は一泊二日の生徒会合宿で9時間以上、自分たちのことを見つめ続けた果てに生み出したスローガンです。

このスローガンの言葉の並び、言葉の響きは、詩「生きる」に影響を受けています。

このこともいつか詳しく書きますね。